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藤子・F・不二雄先生がドラえもんに対して残したお言葉。。。

のび太というのはいろいろ欠点だらけで、
人間であるがゆえの弱点、欲望をさまざまに引きずっていて、
ヒーローにはもちろん、いいコにもなかなかなりきれない。
で、
世間に対して、常に何か劣等感があって、
自分はダメ人間だなんて思っている・・・・・・。
──いわゆる゛のび太″的な要素というのは、誰の中にもあります。
それが濃厚な゛純のび太″であるか、
゛半分のび太″であるか、
かすかに゛のび太チック″であるか、
その程度の差こそあれ、誰もが持っている要素だと思うんです。
だからこそ、みんな、今の自分よりも少しはましになりたい。
もっと向上したいと思う。
でも、毎日、同じ反省を繰り返しながら、足踏みをしている。
結局のところ、それが人間というものなんじゃないかと思うんです。
                         ──藤子・F・不二雄
子供のころ、ぼくは「のび太」でした。
                         ──藤子・F・不二雄
ドラえもんはあくまでも空想であって、
哀しいかな現実にはいないんです。
ですが、
結果として、人間はなんらかのトラブルにぶつかって、
いろいろ悩みながら切り抜けていくことで成長していく。
それが大多数の人生のあり方ですよね。
ドラえもんのようにまとまった形での助っ人は存在しないけれども、
さまざまに助けてくれる人がいたり、
そういう状況があったりするものなんです。
だから、ある意味で、ドラえもんはどこにでもいると、
そういっていいと思うんです。
                         ──藤子・F・不二雄
まんが『ドラえもん』のナンセンス性のひとつに、四次元ポケットがあります。
のび太のリクエストに応じ、またはドラえもん自身の判断で、
その場の状況にふさわしいナンセンスな道具をヒョイと取り出す。
その道具が周囲にナンセンスな反応をひきおこし、
ナンセンスな結末に至る、というのがおおよそのパターンなのです。
 ところで、このヒョイと取り出すのが、
教育上好ましくない、という批判をしばしば目にします。
のび太が汗も流さず手も汚さず、
ヒョイと良いものを手に入れる安直さが、人気の要因であると。
おおよそ、そんな論旨です。
 ちょっと困っています。
もとより『ドラえもん』は教訓まんがではありませんが、
それにしても『怠け者養成まんが』のレッテルは迷惑なので、
いささかの反論を許していただきたいと思います。
 まず、「怠け者を主人公にしたまんが」イコール「怠け者賛美」には
つながらない、ということ。
のび太の怠けぶりは、けっしてカッコ良く描かれてはいません。
のび太自身、つねにぐうたらな性格を持てあまし、
できればテキパキと宿題をかたづけ、
朝は遅刻しないで登校できたらどんなに良いだろう、と考えているのです。
年少の読者が、自分もこうありたい、と願うような理想像ではけっしてありません。
 『ドラえもん』は、一種の実験まんがとも言えます。
常識的に考えられないような珍道具が、もし日常生活の中に出てきたら・・・・・と、
そこから空想を発展させていくまんがなのです。
主題は、その珍道具が日常世界に及ぼすナンセンスな影響にあります。
珍道具の入手方法ではありません。
だから、限られたページ数の中では、極力早く珍道具を登場させることが、必須条件なのです。
ポケットからヒョイと取り出すのは、この目的に沿った効率的手段です。
効率的であろうとすることが、悪いこととは思いません。
社会の進歩が有史以来、労働時間の短縮と、
それとは一見矛盾する所得の増加という方向に流れているのは、周知の事実です。
人類は、そのために努力してきたとも言えるでしょう。
 もし、ほんとうにタイムマシンやタケコプターやどこでもドアが手に入るなら、
ぼくはそのために、どんな努力も苦労もいとわないでしょう。
親愛なる小さな読者諸君もきっとそうだ、と思いますよ。
                         ──藤子・F・不二雄
僕の漫画は風俗だ。
高級な顔をするものではないし、楽しんだら読み捨てられていい。
読者が大人になった時、あんな漫画を読んだと思い出してくれればいいんだ
                         ──藤子・F・不二雄
*子どもの未来と世界について考える懇談会(第4回)議事録より抜粋
ベトナムの経済事情にするとすごいお金だと思うんですけれども、
日本円にして印税相当額が2,000 万円と、
これは海賊版が余りに売れて、その後になりまして
支払いたいと向こうが申し出てきた数字です。
(中略)
藤子F不二雄先生の方でもそのお金は要らないということで、
このお金を基にして現地の子どもたちのために役立ててくれということで
ドラえもん教育基金というものをつくりました。
「それではそのお金はドラえもんを買ってくれた子供達に還しましょう」
(貧困家庭の就学希望児童を支援する、ドラえもん教育基金の設立)
                         ──藤子・F・不二雄

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